The Long Interview〜vol,13〜
Texted By Yoshihiro Fukawa

 

 

「心のノートにメモっとけ!」
この日のライブはTRI-toNeからそう言われた気がする

戦闘機みたいなギター弾き
音速を超えるスピードと破壊力
最新鋭の精密なプログラム

降り注ぐ爆弾みたいなドラム打ち
予測不能の落下ライン
大小入り混じれたPower Bom

1曲目 『Mr.Cyclone』 ・・・!


この日のライブでコバ@クールギターと、さとちー@気狂いドラムのいるTRI-toNeは最後になる

昨年9月 りゅうからのメール
「コバとさとちーと次回ライブで別行動する話し合いに・・・。全ては穏便に、そして大人に。」

どういう物語があってそう結論つけたのか
前後のいきさつは聞いていない
聞いていないまま
11月11日 吉祥寺シルバーエレファントにてライブは始まった


2曲目 『Shout!!』
3曲目 『泪涙』


思えばいろいろな事があった
『Shout!!』はもともとライブ1曲目用に短い曲として作られた
ちゃんと曲にしようという話になり、今の長さの曲になりアルバムに収録されるまでに成長した
『泪涙』は「目」の泪と「戻」の涙の違いをりゅうが熱心に語っていた
あの頃 失恋風のナンバーが続いたが今は大丈夫だろうか

『Mr.Cyclone』からなだれ込むように2曲目、3曲目
ツインギターの武器を最大限に


りゅう  「決意の泪もね 後悔の涙もね その先に答えがあるから・・・
なみだを流す事はカッコわるい事じゃ ありません」

ここに来てようやく気が付いた
今日のボーカル いいっ
キレとノビがある 色っぽい声とアツい叫びが見事に使い分けられている!!

メンバー間の目線のやりとりがいつもより多く感じる
ステージの中、互いに近づいては離れ 離れては近づいて笑顔を送り合っている
すげえ楽しそう!


4曲目 『ルースター』

りゅう 「みんな持っているはずだ みんな持っているその情熱
絶対に・・・ 絶対にっ 手放しちゃあダメだよ!」

りゅうの言葉にいつもより重みを感じる
客席に熱が浸透
みんな前のめりにライブを楽しんでいる事が空気で伝わる
手拍子?歓声?いいえ 熱気ですっ

TRI-toNeとしてこのメンバーで演奏してきておよそ3年半
今日がコバ、さとちーにとって大きな転機になる事は間違いない
そしてそれは残るりゅう、チャジー、たなにとっても同じ事だ


5曲目 『
Sea Breeze

りゅうがコバ@戦闘機ギターに近寄っていく
激しく演奏中のコバをリスペクト! はやしたてる様に、愛でる様に一緒にコードを追いかけている
さとちー@気狂いドラムとは目線でやり合っていた
いいねえ!いいねえ!! 客席を そして自分たちを盛り上げるようにリズムを刻んでいる


6曲目 『DROP』

りゅう 「みんなの全力が見たい!
この1年くらいはこの曲は封印していたんです あまりに体力の消耗が激しくて(笑)!!
でもやっぱ今日はこの曲やってこそTRI-toNeっ!!」

すごかった
メンバーの一体感がいつもよりも強く
グイグイと引っ張られるように客席も腕を上げ 声を出す
かっこいい!
上げっぱなしの拳で両肩が痛い
楽しい!!

「D!R!O!P! D!R!O!P! D!R!O!P!」


終演後のメンバー全員の満足そうな顔が忘れられない
客席の今日はいいもん見た!という余熱も覚えている
およそ31分間のTRI-toNe体験
言うまでもなく私の心のノートに深く記された



次ページから本編です 
今回も最後までお付き合いください

 


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